プログラミング学習やWEB制作の学習でProgateを利用しようと考えている方は多いのではないでしょうか?しかし世間の評判では「Progateは意味ない」という意見もあり、実際にProgateを利用して学習を始めて良いのか不安な方も多いと思います。
今回は現役のエンジニアであり、実際にProgateで独学をしたことのある筆者が、Progateの利用価値について詳しく解説をしていきたいと思います。
以下のようなお悩みがある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
- ・Progateで学習をしようか悩んでいる人
- ・Progateでスキルが身につくのか不安な人
- ・Progateは利用する価値があるのか知りたい人
- ・Progateで学習をした場合の正しい学習方法を知りたい人
- ・ProgateでWEB制作スキルを身につけたい人
Progateは本当に意味はないの?学習はやめるべき?
まず、結論から言いますと、
「Progateは意味ない」は嘘であり、場合によっては本当です。
「えっ、それどういう意味?」と思った方のために詳しく説明していきます。
Progateは学習者のレベルによっては不要
Progateは以下のように学習者のレベルによって利用するべきかそうでないかで分かれます。
- ・Progateの学習を行うべき人:完全未経験者や学びたい言語の知識が全くない
- ・Progateの学習を行うべきでない人:基礎知識があり、実務レベルのスキルを身につけたい
このようにProgateは実務向きのサービスではないため、ある程度の基礎知識がある人にはあまり必要のないサービスになります。
なので、Progateを利用する際は、自分のスキルレベルがどの程度なのか把握した上で、Progateで学習するべきかを判断する必要があります。
Progateの学習を行うべき人とは?
Progateでの学習を行うべき人の特徴は以下です。
- ・学ぶ言語スキルの知識がゼロ、または基礎の基礎レベル
- ・独学でしっかりと基礎スキルを身につけたい人
- ・手を動かして体感的に学びたい人
Progateでは実務レベルのスキルは学べずとも、基礎はしっかりと学べます。
しかも、きちんと概念理解ができるよう細かく説明が入りながら、ゲーム感覚で楽しく学習することができます。
実際に手を動かすことで、コーディングにも慣れることができますので、Progateは非常に優秀な学習サービスサイトといって良いでしょう。
Progateの学習を行うべきでない人とは?
Progateでの学習を行うべきでない人の特徴は以下です。
- ・学ぶ言語の基礎的なスキルや知識がある人
- ・実務で使えるレベルのスキルを学びたい人
- ・1人で学習をするのが苦手な人
上でも解説した通り、Progateで実務レベルのスキルは学べません。なので、ある程度学習が進んだ基礎知識がある方は物足りない感じがすると思います。
なので、実際の実務で使えるような応用スキルや、高難易度の実装スキルを学びたい人にProgateの学習はオススメ出来ません。
そういう方々はProgateではなく、実務向けの書籍を利用して学習するか、資金に余裕がある人はプログラミングスクールに通ってみるのがオススメです。
以下、おすすめのプログラミングスクールになります。
Progateが意味がないと言われる5つの理由
では、何故Progateは意味ないと言われるのか。その理由は以下です。
- ・インプットしかできない
- ・個人での問題解決能力が身に付かない
- ・基礎しか学べない(実務レベルではない)
- ・必要な環境構築を学べない
- ・チーム開発の流れを学べない
それぞれ詳しく解説していきます。
インプットしかできない
Progateは基本アウトプットは無く、インプット型の学習しかできません。
実際ProgateのレッスンはProgate内にコードやテキストをコピペで貼り付けられる仕様になっており、やり方が順番にスライドで説明されているため、言われた通りにやればスムーズに学習が進んでいくレッスンとなっています。
一方、実際の現場ではデザイナーなどから連携されたものを自分でゼロから制作をしていくというのが普通なので、学習を終えた段階だと制作をスタートしようにも、まず何から始めていいのかわからない状態になります。
なので、最終的にはProgateでのインプット学習の後に、しっかりとアプトプット(実践)をしておかないとスキルが身に付きにくいため、「Progateだけの学習はあまり意味ない」ということになるのです。
手順の説明がない道場コースというものはありますが、今まで学習した同じ内容をまたProgate内で実装するだけなので復習には良いですが、環境構築などの実務的なスキルは身につきません。
個人での問題解決能力が身に付かない
Progateは非常に便利で親切です。先ほど上でも解説した通り、レッスンはコピペである程度進んで行けるので、あまり理解をしていなくても、学習を完了することができてしまいます。
しかも、間違っていてもProgateが親切に間違っているところを教えてくれたり、レッスンの答えを見ることができてしまいます。これは初学者にとっては非常にありがたいですよね。
でも実務の現場では答えを教えてくれたり、間違っているところを指摘されたりという環境はあまりなく、ほとんどが自分自身で解決をしなければならないというのが普通です。
なので、実践でつまづいた時はある程度はGoogle検索や参考書を活用して、自分で問題を解決する能力がないと、現実的に厳しいです。
そういった問題解決能力が付きづらいという点でも、意味ないと言われる理由の一つになります。
基礎しか学べない(実務レベルではない)
Progateのレッスンは基礎しか学べません。
私が学習した限りでは実務で起こるであろう内容を想定して作れたレッスンとは思えない内容なので、Progateの中身ができても実際に実務をこなすにはもう少しスキルアップが必要になります。
なので、実務レベルの内容を学びたい方からすると少し物足りなさを感じるレッスンなので、あまり意味ないと感じるかもしれません。
しかし、そもそもProageteで学べる内容の基礎ができていないと前には進めないので、知識ゼロの方からすると大変利用価値のあるサービスだと思います。
必要な環境構築を学べない
当時の駆け出しだった私が一番困ったところがこの環境構築です。
例えば、以下のような環境構築がProgateのレッスンにはありません。
- ・ツールのインストールや設定方法(パッケージやプラグインなど)
- ・サーバー、ドメインの設定
- ・FTPの設定
- ・サーバー言語(PHPとか)のローカル開発環境構築
などがあります。これ以外にもありますが、私が最初つまづいたのはこのくらいだったと思います。
チーム開発の流れを学べない
チーム開発の流れは会社や職種によって少し違いはありますが、規模の大きいサイトで複数人に分けて開発を行う場合は、GitHubなどのサービスを利用してデータを共有・管理をします。
しかし、ここは実践してないと必ず躓きます。
当時の私も「ブランチ?フェッチ?プル?コミット?プッシュ?なんだそれ・・・」という状態で、全く知識がなかったため、会社の先輩エンジニアに頭を下げて教えてもらいました。
学習教材などはどうしても1人で身に着ける基礎のみに偏ってしまうので、ProgateではGitは学べますが、チーム開発を想定した環境は自分で構築して事前に練習をしておく必要が出てくるなど、意外とそういった大きな問題に直面してしまいます。
Progateを利用するメリット
ここまで読んだ方で、「じゃあProgateって本当に利用価値はないの?」と感じた方も多いと思いますが、全くそんなことはありません。むしろ自信を持って進められる素晴らしいサービスだと思っています。
Progateを利用するメリットは以下の4つです。
- ・とにかくコスパが最高
- ・基礎はしっかりと学べる
- ・幅広い言語に対応している
- ・実際に手を動かして学習できる
それぞれ解説していきたいと思います。
とにかくコスパが最高
Progateはとにかくコスパが良いです。なんといっても有料プランはたったの1,078円(※2023年8月現在)で、Progate内にあるすべてのレッスンが受け放題だからです。
大抵の教材は一つの言語に数千円〜数万円かかるものが多く、これだけの低コストで多くの言語を学べるサービスは滅多にありません。
- ・少しだけプログラミングを勉強してみたい
- ・基礎だけ軽く復習しておきたい
- ・あまりお金をかけたくない
といった人が利用するには十分に価値のあるサービスだと思います。
基礎はしっかりと学べる
Progateを利用することで、プログラミング言語の文法や概念はしっかり学ぶことができます。
プログラミング言語の文法の知識や概念の理解というのは最低限必要なものなので、そういった基礎知識や技術が手軽に学べるのはProageteで学習を進める上での大きなメリットと言えますね。
幅広い言語に対応している
Progateはかなり幅広い言語のレッスンがあります。2023年8月現在では15個のレッスンがあり、WEB制作だけでなくWEB開発やアプリ開発などで使用する言語も学ぶことができます。
以下は、2023年8月現在のProgateのレッスン一覧になります。
- ・HTML&CSS
- ・JavaScript
- ・jQuery
- ・Ruby
- ・Ruby on Rails5
- ・PHP
- ・Java
- ・Python
- ・Command Line
- ・Git
- ・SQL
- ・Sass
- ・Go
- ・React
- ・Node.js
という感じで、これだけ幅広い内容のレッスンを受けることができます。
また、Progate学習=WEB制作学習みたいな風潮がありますが、全然そんなことはないので安心してください。
実際に手を動かして学習できる
Progateは実際に手を動かして学習を進めることができます。最近ではYouTubeでの学習を行う方も増えてきていると思いますが、そういった動画を見るだけではなかなかスキルが身につきません。
Progateは実際にコードを貼り付けたり、結果を視認できたりと、ゲーム感覚で手を動かしながら学ぶことができるので、体感的にスキルを身につけていくことが可能です。
Progateで学習する際の注意点(学習のコツ)
Progateで学習をする際は注意するべきことがいくつかあります。それが以下の4つです。
- ・自分に必要な言語だけ学ぼう
- ・何度も同じコースを周回しない(1周でOK)
- ・暗記はしない!概念理解を意識すること
- ・インプットとアウトプットを繰り返そう
それぞれ解説していきます。
自分に必要な言語だけ学ぼう
これは結構な人がやりがちなのですが、すべての言語を学ぼうとするのはNGです。
例えばWEB制作学習を行いたい場合は最低でも以下の言語だけ学んでいれば問題ありません。
- ・HTML&CSS
- ・JavaScript
- ・jQuery
- ・PHP(WordPressを勉強しない場合は不要)
たったこれだけで十分なのに、RubyやJavaなどを学習しても無駄なインプットが増えるだけで時間がもったいないですよね。
なので、Progateで学習を進める際は、まずは何を目指すのかを明確にして、学ぶべき言語のみを学習していきましょう。
何度も同じコースを周回しない(1周でOK)
これも結構な人がやってしまいがちなのですが、Progateのレッスンは1周すれば十分です。
しかし、全てを完璧に理解したくて何度も何度も同じレッスンを周回する方がいますが、正直いって学習時間がもったいないのでやめましょう。
Progateで学べるものは限られているので、何度も同じ学習内容を周回するよりも早めにアウトプット(実践)に移った方が遥かに早く成長します。
1周で不安な方は、以下の判断基準を参考にしてください。
- ・レッスンの理解度が5割以上あればアウトプットへ進むでOK
- ・5割以下の場合はもう1周してアウトプットへ進むでOK
もし、2周しても5割以下の理解しかできない場合は、そのプログラミング言語に向いてない可能性があるので、その辺りはご自身で見極めましょう。
暗記はしない!概念理解を意識すること
Progateで学習する上で最も重要なのが、暗記をせずに概念理解を意識することです。
なぜ「暗記」ではなく「概念理解」が大切なのか、それは言語の文法や必要なコードはネットに大抵落ちているため、暗記しなくても後から調べればいくらでも答えが出てくるからです。
そもそも、私含めほとんどの方はすべてのコードは覚えていません。例えばCSSだけ見たとしてもとんでもない数のプロパティがあり、実際にレイアウト調整を行う上でも様々な方法で同じことを実装できる手法があるため覚えていたらキリがありません。
よく使うものは自然と身に付いてくるので、まずはその言語の概念をきちんと理解するのが大切になります。
インプットとアウトプットを繰り返そう
上でも解説した通り、Progateはインプット型の学習しかできません。なので、学んだ言語を実際のローカル環境や本番環境でアウトプット(実践)をしていくことがスキルアップするため非常に重要です。
簡単に説明すると、例えばHTMLとCSSの学習のインプットを行なった場合、次に学習するべきJavaScriptのインプットを行うのではなく、HTMLとCSSを使用したサイト制作のアウトプット学習を挟むといった感じです。
以下の記事では駆け出しだった当時の私が行なったアウトプット学習の方法を記載しておりますので、参考にしてみてください。
また、しっかりとアウトプット学習を進めたい方は以下のロードマップ記事も参考にしてみてください。
Progateでの学習に関するよくある質問
Progateでの学習に関して、以下のような質問がよくあります。
- ・無料プランと有料プランの違いは?
- ・Progateだけで就職やフリーランスを目指せる?
- ・Progateが終わったら何をしたらいいの?
以下、それぞれの質問に対しての回答をまとめておりますので、ぜひ参考にしてください。
無料プランと有料プランの違いは?
無料と有料ではそれぞれの言語の学べるレッスンの数に違いがあります。
例えばHTML&CSSのレッスンでは以下のように受けられるレッスンの数に違いがあります。
無料プランの場合
無料プランで受けられるレッスンは以下です。
- ・初級編のレッスン全て
- ・中級編の「レイアウトを作ろう」まで
- ・上級編のメディアクエリの「メディアクエリを設定しよう」まで
有料プランの場合
有料プランで受けられるレッスンは以下です。
- ・初級編のレッスン全て
- ・中級編のレッスン全て
- ・上級編のレッスン全て
- ・Flexbox編のレッスン全て
このように無料だと受けられるレッスン数にかなり制限があるため、しっかりと基礎を学びたい方は必ず有料プランを購入しましょう。
Progateだけで就職やフリーランスを目指せる?
正直いってかなり厳しいです。理由は上でも何度も解説をしていますが、実践スキルが圧倒的に足らないからです。
しかし、筆者の私は学習教材はProgateのみで、アウトプット学習をしっかりと行い、学習期間は2ヶ月ほどで就職ができていますので、アウトプット学習をしっかりを行なっている場合はProgateのみをやった場合に比べて、就職やフリーランスでの案件獲得ができる可能性は高くなると思います。
不安な方は、別で実践向けの学習教材を購入して学習を行うか、資金に余裕がある方は就職サポートなどがあるプログラミングスクールなどに通うのがおすすめです。
Progateが終わったら何をしたらいいの?
Progateが終わったら、とにかくアウトプット(実践)を繰り返し行いましょう!
実務を想定して学んだ言語を使用して何か制作物をいくつか作ってみたり、既存のサイトやサービスの模写を行なったりするのがおすすめです。
ただし、いつまでもそのようなアウトプットを繰り返しても前には進まないので、ある程度自信がついたら思い切って以下のようなクラウドソーシングサイトで簡単な案件をやってみて、実際の実務の流れを掴んでみるのも良いと思います。
以下、おすすめのクラウドソーシングサイトです。
独学でWEB制作を学習するならProgateはオススメです
ProgateがWEB制作学習にオススメの理由
WEB制作学習をコスパよく独学するならProgateはかなりおすすめの学習サービスサイトになります。
「WEB制作を学習するならとりあえずProgateから」と言われるくらいロードマップとして組み込まれていることが非常に多いです。
実際の私もProgateの教材で基礎を学び、独学のみで就職し、今ではフリーランスのエンジニアとしてしっかりと実務を行えておりますので、これからWEB制作を学習したい方はProgateを活用してみてください。
ProgateでWEB制作を学習する手順
ProgateでWEB制作を学習する手順として、以下のロードマップ記事が参考なりますのでぜひ参考にしてみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
これからProgateで学習しようか悩んでいる方にとって有益な記事になっていると嬉しいです。
Progateは以下のように学習者のレベルによって利用するべきかそうでないかで分かれますので、きちんと見極めて正しく活用していきましょう。
Progateでの学習を行うべき人
- ・学ぶ言語スキルの知識がゼロ、または基礎の基礎レベル
- ・独学でしっかりと基礎スキルを身につけたい人
- ・手を動かして体感的に学びたい人
Progateでの学習を行うべきでない人
- ・学ぶ言語の基礎的なスキルや知識がある人
- ・実務で使えるレベルのスキルを学びたい人
- ・1人で学習をするのが苦手な人
活用すべきだと思った方は、以下のリンクからProgateに行って自分が学ぶべきレッスンを受けてみましょう!
また、Progateだけの学習に不安がある方は、以下のようなプログラミングスクールで学ぶことも検討してみましょう!